書類の先にある現場を支える
未経験からのバックオフィス
タチバナ工業に入社したきっかけは?
夫の香川への転勤を機に地域に根ざして働ける職場を探し、巡り合ったのがタチバナ工業でした。
休暇制度や福利厚生が整い、育児と両立しながら無理なく働ける運用が実際に機能している点も、入社の決め手になりました。
前職は別業種の営業職。未知の専門用語や実務に最初は不安もありましたが、職場見学でイチから学べる環境と明るい雰囲気を確認でき、安心して踏み出せました。
現在は本社・土木部の事務として、発注書の管理、契約補助、資格管理、台帳整備などを担当。
社内外の書類は一字一句が命。確認の順番とダブルチェックを徹底し、「確実な作業」を日々積み重ねています。
仕事や会社の魅力は?
まず、産休・育休を安心して取得・復帰できたことが大きな魅力です。
事前面談で引継ぎ範囲や連絡頻度、復帰時期の目安まで丁寧にすり合わせ。休業中は過度な連絡もなく、育児に専念できました。
女性の視点に立った配慮も行き届いています。
更衣室や休憩室などの環境に加え、保育園からの呼び出しなど急な予定変更時も当日の分担調整が当たり前に機能します。
仕事を通じて地域とのつながりも実感できます。
地域清掃や港周辺の活動に参加すると、「書類の先にある現場」と暮らしが一本の線で結びついていると感じます。時々、現場見学や安全パトロールに同行し、現場と事務の目線を行き来できるのも、実感を深める理由です。
印象に残っているプロジェクトは?
入社一年ほどで、創業90周年記念冊子の制作を担当したことです。
過去の工事記録や社内資料、地域紙の切り抜きを集め、年表と照合して時系列を整えたことは、会社の歩みを深く学ぶ貴重な機会になりました。
一方で、港湾工事の専門用語や独特の漢字表記、似て非なる工法名には苦戦しました。
資料を読み解き、先輩に背景を教わりながら用語集と参照先リストを整備する中で、知識の吸収力・調べる力・粘り強さも鍛えられました。
完成時には、先輩方が積み上げた実績の大きさを改めて実感することになりました。
「自分もその歴史の一端を担っていく」という誇りと責任感は、今の仕事の一つひとつにも深く反映されています。
今後の目標は?
第一に、ミスゼロの運用を支えること。チェックの順番、基準、記録の残し方を標準化し、誰が入っても同じ品質で回る状態をつくりあげたいです。
第二に、一通りの土木事務を単独で回せるようになること。頼れる先輩のやり方を流れで理解し、自分の言葉で再現し、後輩へ渡せる形にしていきたいと考えています。
資格は建設業経理や衛生管理者など、事務職関連を中心とした幅広い領域に挑戦予定です。現場とのコミュニケーションもより一層増やしていき、「書類の先にある現場」を常に想像しながら、付加価値のあるバックオフィス業務を積み重ねていきたいと考えています。
未来の後輩へのメッセージ
事務の仕事は派手ではありませんが、正確な一通の書類が現場の時間を守ります。日付や数字、約款の確認を積み重ねることが、安全と品質の土台になります。
会社には、頼りがいのある人がたくさんいます。困ったときはすぐに声をかけてくれる温かい雰囲気があり、担当の引き受けや分担の調整もその日のうちに進みます。はじめは不安でも、支え合いの中で確実に前へ進めます。
最初の一歩は小さくて大丈夫です。私自身も「浚渫」という言葉が分からないくらい、まったくの未経験からのスタートでした。
用語を一つ覚える、書類を一通やり切る、工程の理由を一つ説明できる──。
そうしたその積み重ねが、確かな自信になっていきます。
1日の流れ
- 8:00
- 出社・土木部書類作成、電話対応、打合せ
- 12:00
- 昼休・休憩
- 13:00
- 午後からの業務
- 17:00
- 片付け、退社