日々変わる海を舞台に
“止めない現場”の段取りを磨く
タチバナ工業に入社したきっかけは?
小さい頃から父と港に釣りに行くのが好きで、堤防に立つたびに「この護岸や桟橋はどうやって作っているんだろう」と想像していました。そんな日々が、進路を考える土台になっていたのだと思います。
タチバナ工業を知ったのは高校2年の冬。本格的に就職活動を始めたころです。会社のHPを見たり現場見学に足を運んだりする中で、海上工事の基礎から本気で学べる場所だと確信しました。
若手でも相談しやすい雰囲気に加えて、装備・消耗品の会社負担や資格取得支援など、制度と運用が実際に機能している点も背中を押しました。給与などの待遇面も含め、働く人が挑戦できる仕組みが整っています。
「幼い頃から憧れていた海の現場で、自分の力を試したい」。
そう思い、入社を決めました。
どんな仕事をしていますか?
担当は海上土木で、鋼矢板の打設や防食工事が中心です。業務配分は現場7割、事務3割程度。工事写真、測量、安全関係の書類、CADまで、準備から記録までを一貫して担当します。
海は毎日コンディションが違い、潮や風、仮設条件の変化で求められる最適解も変わります。だからこそ、段取りと連携の質で成果が大きく変わる手応えがあり、そこがこの仕事の面白さだと思います。
会社の魅力は「安全と品質を守る文化」があること。先輩方は勘所を言語化して伝えてくれ、写真・寸法・書類といった一見地味な作業の精度も、成果として正しく評価されます。
個人的には、入社後コツコツ貯金して目標額に達したタイミングで車を購入したことも思い出深いです。通勤の快適さや自由度が増し、移動をより楽しめるようになりました。
印象に残っているプロジェクトは?
最も印象に残っているのは、防食工事を最初から最後まで任せてもらえた現場です。海象の変化で工程が揺れやすく、品質・安全・進捗のバランスを取り続ける難しさを肌で感じました。
プロジェクトの序盤では、自分の測定にミスが出て是正対応になってしまったこともありました。自分が流れを止めてしまった悔しさから、抜けやすい箇所を洗い出して再発防止に努めました。
経験を重ねる中で、最年少ながら社外対応に立つ場面も増え、言葉の選び方や説明の順番まで意識するようになりました。移動や準備も含めて「止めない仕組み」を自分で意識し、実践できるようになったのは、この現場が転機でした。
今後の目標は?
まずは安全判断の再現性をもっと高めたいです。天候や波、作業船の状態、近接作業の有無などの情報を一つの判断基準に束ね、「迷ったら立ち止まる」という原則をぶれずに運用していきます。
資格は、土木施工管理技士に再挑戦中です。学習時間を短いサイクルで確保し、現場の振り返りと同じテンポで改善を回して、次こそ合格をつかみたいと思います。
生活面では、車の計画的なカスタマイズや将来の新車購入も目標に据えています。保険やタイヤ交換、点検のスケジュールを自分で管理する中で、移動・体調・道具のコンディションを整える力も磨いていきたいです。
未来の後輩へのメッセージ
海上の現場は、派手なシーンより地道な準備の積み重ねで勝負が決まります。図面を理解し、段取りを詰め、写真や書類の精度を上げる。一見地味でも、確実に現場を強くする大事な仕事です。
必要なのは、規則正しい生活と体力、臨機応変さ、そして分からないことを早めに聞ける素直さだと思います。私自身、入社後に貯金して車を買うという小さな目標から始めて、自分で計画して動く力がつきました。
業務の自由度は、任される仕事の幅にもつながります。何よりここには、安全最優先の文化と、先輩が惜しまず知見を共有してくれる環境があります。
基礎から着実に伸びていける場所で、一緒に「止めない現場」をつくっていきましょう。
1日の流れ
- 7:30
- 出社、準備
- 8:00
- 朝礼・ラジオ体操・当日の作業の確認・始業前点検
作業開始・法線等の確認・書類作成・測量
- 12:00
- 昼食・休憩
- 13:00
- 作業再開
- 16:00
- 作業の打合わせ
- 16:30
- 作業終了・現場片付け・翌日の作業の確認・日報記入
- 17:00
- 退社